育休取得を職場に話した時の反応など
育児休業を取得しようと考えていると職場の上司に相談したのは、2018年11月のことでした。取得の5ヶ月前ですね。
私の場合は本当に職場がホワイトすぎでしたので、「反対されたけどどうにかして納得させた!」っていう武勇伝的な話ではございません。私が恵まれていると考えるべきか、世の中で報道されている事例がとてもおかしいと考えるべきかはよく解りませんけども。その両方なのでしょうかね。
係内会議が終了した後に少し時間をいただいて話して、スラスラっと5分程度で終わった記憶があります。
「(娘が超可愛いので、とは言えないな)妻の育休期間が終わっても、子供が保育所に入れない可能性が高いので、私が育児休業しようと考えています。また、妻と交代では育児に不安がありますので、2ヶ月~3ヶ月はダブル育休期間を設けて育児関係の引継ぎをしたいと考えております。ですので、保育所に入れなかった場合という条件付きではなく、確実に4ヶ月程度は取得したいです。」
一瞬「何を言っているのか?」という顔をされた気もしますが、すぐに「いつからだ?」とか、「引継書の作成頼むね」とか言われ、育休自体をどうこう言われることはなかったです。
すんなり育児休業の手続きが整いまして、4月に事務引継ぎを行って5月から休業となりました。男性が育休を取得すること、パパママ育休プラスの制度を利用することっていうのが職場で初だったため、私が得た知識を人事担当に伝えて手続きを進めたっていうこともありましたけども。制度の勉強大事。
私 対 職場(仕事)と育休取得を考える上でのポイントといいますか、「すえを的、心を楽にする呪文」がいくつかあります。
- 「自分は仕事が出来る人間だ」という驕りを捨てる。誰でも回せるわ。
- 人員配置は上司(又は職場)の権限であって、私が考えることじゃない。
- 一人休んだくらいで回らないギリギリな職場は多分ブラック。取得を反対されたらちょっと転職考えよう。
ものすごい専門的技術が必要で正に自分しか出来ないような職に就いていたらこういう考えに至らないかも知れませんけど、「私が休んで迷惑をかけないかしら?」なんてね、ただの驕りでしたよ。育休を取得する(したい)男性がそんな感じで悩んでいるなら、「もし私が休んで誰かに迷惑がかかっているなら、それは職場全体の体制の問題である」という強い心を持てばいいんです。私は休業してから職場からあまり電話ありませんし、たぶん回ってる。大した仕事を任されてなかった証拠ですかね?ちょっと寂しいよね。
それと、「いつ居なくなっても大丈夫なように準備しておけばいいんだよな」と考えて仕事をするようになってから、結果的に私の仕事の効率が上がりました。いやーあんなに業務を短縮できるなんてびっくりでしたよハハハ。今まで何をやっていたのかと自分を責めるばかりでした。
でも、もし「今君が居なくなったら周りに迷惑が~」とかネガティブな事を色々言われたら、ちょっと転職を考えようかなと覚悟してから話を切り出したのは覚えてます。結果ものすごい白かったけど。
育休に入るちょっと前に上司と雑談中にこう仰いました。
「男性が育休を取得するのは人事部門的には助かるんだけど、業務的には今君が抜けるのは正直ツラい。いや、育休が悪いんでなくて。昔にパパママ育休プラスの制度があったら私だって取得したかったしね。でも仕事より大変だろうから、体に気を付けて頑張ってね。」
おだてながら激励してくださる辺りが本当にホワイトすぎました。アレですか?最近の上層部・幹部の方々はこういうことを言うように研修でも受けさせられているのですか?
10年後20年後、もし私が同じ立場まで昇進できていたとして、同じような相談をしてくる後輩がいたとしたら、この言葉をパクり、使わせていただこうと思いました。
こんな事言わなくても当たり前に夫が育休を取る時代が来ていることがベストではありますけどね。