育児、家事、金稼ぎ、要は役割分担なのである。
ニュースでは、某大臣が育休(育児休暇のほう)を取得するのが話題になっていた。
「うちの会社には育休の制度はない」だとか、「忙しいはずの大臣が育休を取得して何をするのか!」だとか、街角インタビューではツッコミどころ満載のコメントがわんさか取れていた。
勇気あることに回答するオジサマ方は皆顔出しである。勇気あるよね?本当に怖い。あぁ怖い。「私は育児にそんなに関わってきませんでしたー!」って顔出して宣言してるようなもんだもんね。すごいよ。
しかしである。男性全員の育休取得を義務付ければ良いかと言われれば、それは違うのではないかな、とも思う。
私は、運良く11ヶ月の育休取得予定である。
取得したことを「すごいね!お父さんが育休取るなんて偉いね!」と褒めていただくこともあるが、それもちょっとズレているとも思う。
私はただ子供と長く一緒にいたかっただけだし、私が休んだほうが一家で考えた可処分所得が長い目で見て増えるだろうという、単なる私利私欲のために育休を取得したのである。
職場に理解があろうがなかろうが、私が休んだことで仕事に穴が空こうが、はたまたポストが無くなろうが、そんなのは人事担当が考えることで私の知ったことではない。
さぁ、ご覧いただきたい。
ご飯を食べて子供達が私の傍に寄ってきて眠る瞬間の図。
最☆高!
この時間が欲しかった。そんな私利私欲で取ったのが我が家のケースの男性育休なのだ。
育休を取得しなければ、休日は外で子供達と全力で遊ぶことを優先し、こんなまろやかな午後は訪れることはなかったのではないかとさえ思う。
最近になってようやく私が感じられたことは、「仕事=男、家事育児=女」という決めつけがどうも腑に落ちてなくて、育児、家事、金稼ぎ、その他諸々のタスクが家庭にはあって、そのどのタスクにも優劣はないのではないだろうかということである。
特に日本においては、労働による金稼ぎが何よりも偉いとされるよう教育されている気もする。
その結果が、制度上とても優遇されている日本の育休制度を、国民の殆どが理解していないという現状なのではなかろうか。そうなのか?しらんけど。
要するに、家庭によって形なんて全部違うのだ。
「我が家庭においては、誰がどのタスクを担うのか?」
たったそれだけの作戦会議が足りてない家庭が多いのだろうな。そんな事を考えさせられるニュースでした。偉そうに言って我が家も足りてはないだろうけど。
また、「日本の育児環境の空気を変えるため!」という壮大な目的のために育休を取得できる大臣はかっこいいとは思った。与える影響が大きいのは羨ましくもありますね。